田舎ではTVが大事な娯楽で、ちょうど水泳の日本選手権兼東京オリンピック(五輪)代表選考会が行われていたので、興奮して感動して、楽しく毎日観ていた。

池江璃花子ちゃんは、すごいね。才能があるのはもちろんそうなんだろうけど、ものすごく努力したんだろうな。そして、他の選手(って書き方も失礼だけど)も素晴らしいし、北島康介が解説してるのも嬉しいし、この人たちをオリンピックで応援したいって純粋に思ってしまう。

けど…。待て待て、そんなの能天気なことじゃないでしょ。

オリンピックでなくたって、輝ける場所はある。これで急に風向きが変わって、オリンピックに突き進むのは違うだろう。池江璃花子ちゃんだって、ダメならそれで、次を目指すとか言ってたじゃない。

いろんな事情で、努力したくたって、できない人もいる。福島の帰宅困難区域はまだまだ残っている。連日のように人身事故のニュースを見る。ワクチンが効いて、患者が減ったといっても、日本よりも人口当たりの感染者が多い国がたくさんある。

そんな、コロナ禍や原発事故が収拾していない状態で、オリンピックを喜ぶってのは、自分勝手すぎないか?

頑張っている選手のことは手放しで応援しようって言葉は理解できる。けどさ、選手だってもっと周りみて、お金は別のことに使って欲しいとか言っても良いと思う。悪いけど、感動しても、お腹が膨れる訳ではない。もちろん、希望とか感動とか、そういうのは大事だと思うけど、衣食住が足りてからの話だと思う。

日本でオリンピックを開催してほしいという気持ちはあるけど、今年、強行するなら、それは黒歴史になるのではないか?

なんだか、こんな風に気持ちが否定的で、せっかくの良い話も素直になれないのが悲しい。「トーキョー」って決まった時からずっと楽しみにしてたのにな。ここで、方向転換して賛成にまわったほうが気持ちは晴れるんだろうな。

でもでも、やっぱり、私は反対の声をあげたい。