3日しか働かなかった仲居の仕事は悪くなかった。

高っかい食器を割ったらどうしようとビビッてたけど、お盆に滑り止めの布がしいてあって大丈夫だった。昔は無かったうっかりやさんの為のグッズがいろいろあって、助けられる。助けられると感謝すると同時に30年前のバイトは注意欠損にはきつかったなと再認識。何度カップ割ったことか・・・。

「私、仲居に向いてるよね」と自画自賛。無意識にニコニコ・ペコペコ、力持ち、コールセンターで笑声と言われた明るい声、話しかけやすい雰囲気(普段から外で道を聞かれること多し)。

いつも私は最初はご機嫌。でも三か月くらい続けたら、自分の欠点が嫌になる。仲居もそうなんだと思う。皆さんに良い気分になってほしいという「ホスピタリティ」はあると思う。どこでも明るくて優しいとは言われる。

ただね、技術が見合わないんだよな。雑で不器用。粗相が多い。

理想が高いだけに、自分に対する幻滅加減も高い。下の子が同じタイプでかわいそう。いっそ、迷惑かけたとか、申し訳なかったという感覚が鈍かったらよかったのに、自分なら全然気にしないようなことで、申し訳ない気持ちになる。

ま、今回も申し訳ないことをしでかしていたのだけど、たった3日だから、あんまり記憶に残ってない。先輩仲居さんや女将さんから、これやって、こうやって…といろいろ言われて覚えるだけで許容量いっぱいいっぱい。

ドライブインでのバイトも、ファストフードでのバイトも、和服の割烹の店のバイトも、最初に就職した会社のマナー教室も話し方講座も、電話対応の仕事も、介護施設の仕事も、全部役に立って一度言われただけで、いろな事が覚えられた。

思えば、接客業ばかりしてきたようなもんだもんな。ITの仕事でも取引先の人と話す機会が多かった。自閉症傾向あるのにね。

仕事でサポートしてた子もそうだったけど、自閉症かな?って感じの子は、逆に接客とかプレゼントか上手なんだよね。ペッパー君みたいな感じ?

なので、今後も短期間の接客業を狙って応募しよう。

今回は、客室に宿泊できたので、無駄な荷物が多かった。逆に言えば、客室に泊まれて大浴場に入って良いって求人を狙えば持っていく荷物は少なくてOKだな。化粧品と下着・ジャージを2セットだけでもなんとかなるかも。洗剤とか飲み物とかは現地で調達できるからね。

食事は休みの日も付いてると経済的には助かるけど、今回はたった一週間なのに、飽きて嫌になった。決してまずくはない。むしろ美味しいと思ったのだけど、三日目くらいから、飽きてしまって…。食べ物捨てられない性格だから、ありがたく毎日食べてたけど、正直、ラーメンとか丼ものとかサラダとか、別のものが食べたかった。

本当は朝食はバイキングから取ってきて食べて良いはずが、新型コロナ対策でバイキングが中止になったってことも大きな要因だったのかも。バイキングなら飽きなかったのかも知れないな。

でも元々朝食は食べないことが多いので、2食で十分だった。三食まかない付きだと逆に体調壊しそう。これは人によるけどね。

この先も新型コロナが落ち着くまではバイキングは実施できないだろうから、自腹にはなるけど、休みの日は賄い無しってところで、外食したり、好きなもの買って食べたほうが楽しそう。たまに食べたカップ麺が美味しかったんだよな。

休みの日の天気も思い出の良し悪しにかなり影響すると思う。冬は太平洋側、夏は日本海側がわりあい天気が良いから、そういうのも大事かな。

今回は春だったから、天気は五分五分。休みばっかりだから良い天気の日にお散歩して写真とったり、夕日の露天風呂に入ったりできたけど、予定通りに毎日仕事だったら、休みの日以外は夜暗くなってからの露天風呂しか入れなかっただろうな。

そう思うと、休日は全部で4日くらいは欲しいな。ひと月も働いたら大丈夫かと思う。よほどの雨女でなかったら、そのうち何日かは天気が良い日にあたるだろう。

ふふ、こんな風に分析してると楽しいな。早く新型コロナが落ち着いて、観光業が盛り返しますように。