青梅マラソン当日

いよいよマラソン当日。

前日のうちに米をセットしておくつもりが、何もせずに寝てしまったので、7時に起きて米を研いで炊く。もう一度布団に入って少し寝て、7時半にはきちんと起きる。

前日に確認しておいたウエアに着替え、ご飯に梅干、即席みそ汁と一緒に食べる。ご飯も味噌汁もおかわりして2杯食べる。ウエストポーチに塩分チャージと1000円とティッシュと手袋とキャップを入れる。レースではこれに交通系ICカードとスマホも入れるけど、行きの電車で使うのでこの時点ではまだウエストポーチには入れない。

11時半がスタートなので、ダウンの上着を羽織り、余裕をもって娘のアパートを出る。今回も行きは迷うことなく順調に河辺駅まで行くことができた。JRに乗り替えたあたりから、マラソン仲間と思われる人がたくさん。

駅ではまず反対側に出てイオンでトイレを借りる。トイレだけで何も買わないでしまったけど、普段からイオンをよく利用しているから許されるよね…と変な言い訳を考える。

500円の荷物預かりを予約していたので、河辺小学校に行き、荷物を預ける。

後でわかったのだけど、この荷物預かりには貴重品は入れられないし、貴重品は当日の申し込みで100円で預かってもらえるし、貴重品以外はフィニッシュ近くの選手しか入れない場所に置けるとのこと。

東京マラソンのイメージで、預かってもらわないとコインロッカー使うか持って走るしかないと思っていたけれど、そんな事はなかった。そういえば、東京マラソン以外のマラソン大会はいつも着替えの場所に荷物を置きっぱなしにしてたんだった。もしも次があるとしたら、荷物預かりは利用しなくて大丈夫だな。

そして30分前にはスタート位置に整列。まだあまり並んでいる人はいなくて、ブロックの中では先頭。って言ってもブロック自体がほぼ最後なので、スタートの場所は全然見えない。係のオジサン(って同じ歳くらいかも)の話では1.2キロほど離れているらしい。

マラソンの人だからか、関東の人が多いからか、近くの人から友達のように気さくに話しかけられて、話をしているうちにあっという間に5分前。Qちゃんの声は聞こえるけど、姿は見えない。ここの音が聞こえる訳は無いのだけど、それでも、みんなQちゃんと一緒に手を突き上げて「オー!」と叫んだり、拍手をしたりする。

そして澤さんによるスタートの号砲。すぐには動かず、少し過ぎてから集団でゆっくりと歩きだす。だんだんと早くはなってくるけど、駆け足とまではいかない。スタートの前の時点で、13分経過とか言っている。

うー、4時間で完走できるかギリギリなのに、この13分が痛い。この分を関門時間に加算してくれたら良いのな。ネットタイム(実質の完走タイム)が記載されるくらいしか考慮してもらえない。レース後の記録速報によると、タイムとネットタイムの差は11分15秒だった。私のような1キロ8分ペースのランナーにとっては、この11分はとても大きい。

澤さんがニコニコ笑顔で両手を振ってくれていて可愛い。Qちゃんも片手にマイク、片手は手を振って行ってらっしゃいと笑顔で送り出してくれる。ミーハーな性格なので、こういうのがすごく嬉しい。

道幅がせまいこともあって、5キロ、10キロと走っても、ずっと団子のまま。沿道の応援がとても気持ちが良かったから人ごみのストレスは薄まったけれど、走ったり歩いたりとペースがぐちゃぐちゃの人が邪魔で邪魔で…。イーブンで走れない人は左端とかに寄ってくれたら良いのにな。

そのうちに先頭のランナーとすれ違う。すごい!早い!その時点では外国の選手が一番だった。川内選手も早かった。前田選手はとても華奢だったけどエネルギッシュで早かった。

ずっと見ていたかったけど、自分だってランナー。1位の選手から前田選手まで走るのは二の次で拍手しながら応援モードだったのだけど、そこを区切りにランナーモードに戻る。

往路はほとんど上り坂。といってもずっと登っているわけでもなくて、登っては降り、登っては降りで、平坦なコースよりは飽きなくて楽しいけれど、スピードは出ない。

折り返してきた人が「帰りは下りで楽だよ」と励ましてくれる。そうか、もう少しの辛抱かと歩かず(歩いてるのとあんまり変わらない速さだけど)に走り続けて、折り返しのコーンを触りながら元気に折り返す。この時点では関門まであと何分とかは言われなかったと思うのだけど、記録で確認すると関門の8分前だった。もうここから危なかったんだ。

復路は下り坂ばかりかと思っていたら、時々急な上り坂もある。そういえば往路でけっこう急な下りもあったのだから、復路に上りがあって当たり前。関門ギリギリくらいの人は、上りでは歩いて力を貯めるという前日のアドバイスに従って、少し歩く。

折り返しから20キロまでの5キロは道幅が狭くて走りずらいし、応援も少なく(といっても途切れなく応援してくれる人はいた)精神的にしんどかった。1キロごとに距離の表示があったので、1キロ歩いて後は歩かないというように、自分でルールを決めて頑張る。

そうこうしていると20.6キロの関門まであんまり時間がないと知らされる。あと1キロで10分くらい、600メートルで7分くらいと応援の人たちが小刻みに自分の時計で教えてくれる。それが微妙に600メートルの後に700メートルがきたり、7分のあとに8分がきたりと、まちまち。この時点では、歩いても間に合いそうだったので、神経質にならなかったけど、正直、もう少し正確な情報が欲しかった。

関門を通過した時点で、あと4分と言うアナウンスが聞こえた。うわー、けっこうギリギリ。なんだかゴールしたような気持ちになって歩いていると、応援の人から次の関門までもあんまり時間がないと知らされて、ゆっくりながらも走る。

25キロの関門まではけっこう急な上り坂があって、リタイアしちゃうのかなって人がいたのだけど、遅いけどイーブンペースが自慢の私。どんどん抜かしてなんだか気持ちが良い。

楽しくなってきて、ニコニコ笑顔で、ゆづ饅頭とか飴とチョコとかお餅とかバナナとかいっぱい貰って、ご機嫌で走っていたのだけど、24キロ地点で、関門突破が迫っていることを知らされる。あと1キロで9分。

私は1キロ8分ペースだから、たぶん突破できるけど、前回の関門では応援の方の後何分というのはアテにならなかったから、ハラハラドキドキ。ちょっとだけギアをチェンジして走る。

しかし関門の直前で給食とか給水とかがあって、時間を取られる。なんで関門の前なの?ここでダメだった人にゆっくり食べて貰うためなの?と、イライラしつつもしっかり飲み食いし、関門突破。

関門突破した時はあと2分と言われた気がしたのだけど、あとで記録を確認すると、25キロのタイムが関門の33秒前だった。危な~!!25キロの少し手前が関門だったのかな。

もう飲み食いしている場合ではないと、25キロからは必死に走る。「ここまで来たんだから、頑張って完走しよう!」「ゆっくり歩いても良いよ!」「歩いちゃダメ、走って!」とそれぞれの気持ちで声をかけてくれる。

頑張れ!っていうよりは、いいよいいよその調子って応援が多い。そうだよね、ここにこの時間に走っている人たちは、今までのペースで頑張り切れたらゴールできるって人たちだもんね。

28キロくらいからは、応援も切なさが混じってくる。大丈夫、まだ間に合うよ!っていう声に、本当はダメかもしれないっていう切ない気持ちが感じられる。9回裏で逆転を狙っている時の野球の応援のような感じ。その必死に応援してくれる気持ちがすごく力になる。こんな風に応援してもらえなかったら、きっと走れなかった。

あと信号3つ。もう少しだよ。あと信号2つ。あと○分!と、大声で教えてくれる。心の中で林先生のフレーズを繰り返す。いつやるの?いまでしょ!って。もう必死。地味に最後まで上り坂もあるけれど、歩かずに走る。

最後のカーブを曲がってフィニッシュのアーチが見えた!!あと2分とか言ってる。「おかえりなさい」って声をかけてもらう。もう気持ちは短距離のダッシュ(実際はそんな早くないけど)でフィニッシュラインを踏む。間に合った!完走できた!!!

40秒前って聞いた気がしたけど、速報のタイムでは約50秒前だった。

ほぼ一緒にゴールした人と、ギリギリでしたね。嬉しいですね!と話していると「これを持ちまして…」と終了のアナウンスが聞こえる。うわ、本当に4時間ぴったりで区切られるんだ。ちょっとおまけって無いんだな。

昔、もう25年くらい前、雫石の30キロマラソンを走った時は最下位(もっと遅い人はいたけど、完走した中では一番最後)で、競技場に入ると「最後のランナーが戻ってきました」とアナウンスされて、大きな拍手を浴びて嬉し恥ずかしの経験をしたことがある。あの時は最後の関門を通過したら、ゴールの制限はなかったんじゃないかな。3時間半が制限だった記憶があるから、やっぱフィニッシュでの制限もあったのかな。

スタートはスムーズだったから今回との差は20分弱だけど、この25年の間にそんなに遅くなっちゃったんだな。アップダウンが激しかったし、トレーニングもしていないんだから当たり前で、むしろそれほど衰えていないと喜ぶところなのかも知れないけど、なんだか悔しい。

悔しさは残るけど完走できた!!素直に嬉しい。嬉しい、嬉しい!!よくわからないまま、周りの人たちと一緒に歩いていくと係の人が「おめでとうございます」と言いながら完走メダルをかけてくれる。メダルはとてもかわいらしい。大会のカメラマンの人が完走した人全員をバチバチ撮ってくれる。

調子に乗って列に並んで月桂樹の王冠かぶって記念写真を撮ってもらう。メダルをかじってガッツポーズまで…。きっと、買わないのにね。HPで見て、サンプルって字が入った解像度の低いのをダウンロードするだけなのに、何枚も撮ってもらってごめんなさい。思いのほか映りがよかったら、単発のアルバイトのお金でもしかしたら買うかも…だけど。

ペットボトルのアクエリアスとあきたこまちの梅のおにぎりを貰って、痛い足を引きずって荷物を取りに河辺小学校へ行く。ほんの少しだけど遠回り。会場の着替えの場所に荷物置いてたら、少しだけ楽だったのにな。

でも荷物を扱う人は丁寧で親切だったし、荷物は無事に受け取れたし、悪くはなかった。万が一上着が無くなったりしたら一大事だもんね。安心と引き換えの500円と少しの遠回りは安いものだと思う。

着替えは持って行ってたのだけど、着替えるのが面倒で、走ったままの格好に上着を着てリュック背負って帰る。

流石に昨日の今日なので、帰りの電車は間違わずにスムーズ。だけど、階段の上り下りが辛い。手すりにしがみ付いてゆっくりと降りる。生まれたての小鹿の様。

青梅線や中央線では、周り中マラソン後人たちで満員だったのが、武蔵野線ではかなり少なくなっていて、私鉄に乗り替えた後は、もうほとんどマラソンの人はいない。タイツはいた足の不自由なおばさんが電車乗ってるって感じで恥ずかしい(〃ノωノ)

娘のアパートの最寄り駅から、温泉までの無料送迎バスがあるから、そのまま温泉行こうかと思ったのだけど、会員券を娘のアパートに置いてきたことに気が付く。会員券がなくても100円くらいの違いだし、そのまま行けば良いのだけど、帰りにはもう送迎バスは無い時間になってしまうし、雨が降ってきたので、娘のアパートのユニットバスで我慢することにする。

娘に完走メダルを自慢して、すんごくギリギリだった話をして、家族のLINEにも報告する。肝臓のために酒は我慢。黙ってても足が痛いけれど、軽くストレッチして、なんとか就寝。自宅にあったロキソニンの湿布、持ってくればよかったな。

 

今思い出すと、なんとも楽しい大会だった。

実は、東京マラソンが落選しなかったら、青梅マラソンには申し込まなかったと思うのだけど、新型コロナの流行のために東京マラソンは一般のランナーは中止との発表があった。東京マラソンに当選した方々には申し訳ないけれど、落選してラッキーだったな。

今年当選していた人は来年は優先して走れるのかな?そうじゃなくちゃ、気の毒すぎるよね。

さてと、もう寝よう。まだまだ足は痛いけど、黙っていたら痛くはなくなった。明日には階段も楽に上り下りできますように!!

日記

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