職場のとっても苦手な人は、寒くなって体調が良いのか、ここのところ感じが良い。親しげに話しかけられて、笑顔で相槌を打たれたりして、嬉しい気持ちになってしまうのだけど、いつまた攻撃されるかわからないから、あんまり安心しないでおこう。

それよりも、自分が思っている通りに返事をしないと、なんども繰り返し同じ話をする新人Mさん(って言っても私より職種のキャリアはだいぶ上)の言葉のほうが悲しかったり悔しかったり…

Mさんは、二人きりになると「本当に辞めるの?」と、しつこく話してくる。それはまぁ、気にしてくれているのだろうし、嫌だけど仕方がない。どうして辞めるの?っていうのも、けっこう何度も話してるんだけど、まだ彼女の納得のいく回答ではなかったらしくて、ずっと聞かれ続けている。

で、とうとう、納得できる理由を思いついたらしい。「あっ、辞めるって言っちゃったから、引っ込みがつかなくなったんでしょ。あるよね、そういう事」

あるのか?そういうこと? 少なくても私は今まで、そういう辞め方をした事は無いぞと思ったけど、それを否定してもどうせ「そうそう、引っ込みがつかなくなったの」と言うまで、何度も何度も同じ話題になるのだろうから、もうそれで良いことにした。

いくら本当の事を言っても、本当だとは思って貰えない。それって、私の価値観が少し変なのかな?そんな事、本当はウソでしょって思われるような事を真面目に考えてしまう思考回路?よく変わってるって言われるけど、そういうところなのかな。

私は、趣味でも仕事でも参加しているところを辞めるってのは、かなりの意思が必要で、ひとり(家族や友人に相談はするけど)でじっくり考えて、口に出した時には、もう決心している。みんなは違うのかな?

今の職場を辞めようと最初に思ったのは、入職してわりとすぐの頃。そのころから、雇ってもらった恩を仇にしたく無いし、必要なお金のこととか、他に辞めるかも知れない人の都合とか、いろいろ考えて辞める時期を決めて、2年以上は働いた。

辞めようと思っていることを職場の話しやすい人に初めて伝えたのは、半年くらい前。彼女が入職して、少ししか経ってない頃だから、いつも辞める辞めるって言ってる人だって思ったのかも。

ま、いっか。「気まぐれで、言い出したら引っ込めない人」ってのが私の評価ならば、それは日ごろの行いのせいなのだろうし、もしかしたら、自分で気がついてないだけで、本質はそこなのかも知れないし。

ここに書いたから、もう悔しいとか悲しいとか思うのは辞めよう。

そして私は、誰かに「引っ込みがつかなくなったんでしょう?」なんて、そんな失礼な事を言わない人になろうっと。