録画してた「海よりもまだ深く」を見た

是枝監督の「海よりもまだ深く」が地上波で放送された時に、阿部ちゃん好きだし「誰も知らない」も「万引き家族」も面白かったから、きっと面白いんだろうなと思って録画した。「そして父になる」はどちらかというと苦手だったから、半々な気持ちも持ちながら・・・。

それを今日見たのだけど(どの作品もなんだけど)小さい頃の自分を思い出して、ちょっと辛い気持ちになった。

私の父親、この作品の阿部ちゃん自身とか、そのお父さんとかね、そういうタイプのろくでもない父親だったの。なのに母親は父親のことけっこう大事に思ってたし、私も父親のこと嫌いじゃなかったけど、あんな風にはなりたくないって思っていた。背広着てネクタイ付けて会社に行く人に憧れた。

父親は器用貧乏で、いろんな仕事転々として、仕事はできるらしいのだけど、ずるいっていうか卑怯っていうか…。

具体的な話ではタクシーの運ちゃんだった頃 「○○方面どうぞ」ってその辺を流している車がないか無線が入ると「ココ父、○○です」って近くにいるって無線で答えて「ココ父、お願いします」って決まったものの、実は違う場所にいて、会社の別の人の車追い抜いて、現地に向かうなんて日常茶飯事だったとか…。

ギャンブル好きで、たくさん借金して、給料は全部借金返済に消える。それでも足りなくて毎月マイナスだったとか。母親が昼も夜も働いて、その稼ぎで暮らしてた。父親も怠けずに仕事はしてて、ギャンブルしてなかったら、家が2件も3件も建ったってよく話してた。

そう、何々?この映画って、うちの話ですか?って、ビックリした。

姉も私も女だからなのかな、小林聡美みたいに、真面目なダンナさんと結婚して、家も買って、子どもにピアノなんて習わせたりして、幸せに暮らしているのだけど、同い年の仲良かった従兄弟は、男だからなのかな、なりたくなかった父親(私にすると叔父さん)に良く似てしまった。

いや、別の従兄弟(上に書いた従兄弟のお兄ちゃん)は家庭を大事にして、大黒柱として頑張っているから、男女関係ないかな。本当のところ、従兄弟は叔父さんに憧れている気持ちもあったのかも知れない。

そんなこんなで、真木よう子は阿部ちゃんとより戻すより、オザケンの従兄弟と一緒になったほうが良いって思う。お父さんの事好きでも、やっぱ貧乏は辛いし、母親が昼も夜も仕事で淋しかったし。

うちの母親も、樹木希林みたいに、父親のこと褒めるんだよね。あんたはお母さんに比べたらだいぶカワイイけど、お父さんのほうがずっとキレイな顔だったとか、絵とか感想文とかで賞をもらうとお父さんに似た、不器用だったり暗記が苦手だったりするとお母さんに似ちゃったって・・・。お母さんのお陰で暖かい部屋でご飯食べてられんだから、もっと自信もって良いのにね。

でも、そうやって父親の事褒められると、半分血が流れている立場としては、やっぱり嬉しい。悪口言われちゃうと、自分の半分を否定されたように思うだろうから。母親がいくら褒めたって、父親のダメなところはきちんと見えていて、反面教師にしてるけどね。

小さい頃は顔も性格も父親にそっくりって言われてたけど、年々、母親に似てくる。最初はちょっと嫌だったけど、今は、それで良かったなと思う。

たまには、顔見せて親孝行しなくちゃね。お父さんにも、もうちょっと長生きしてほしかったけど、それはもう仕方ない。前は何度も何度も、父親が死んじゃう日の朝に時間を戻したいって思ったけど、最近は、そんな事も思わなくなった。・・・ってのは、嘘でやっぱり思っちゃうけど、四六時中って訳ではない。

なんだかんだ、母親は幸せなのかな。それなら良いな。

日記

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