若い頃の自分がハラッサーだった自覚はすごくある。プログラマーで公私ともに充実していた頃が一番ひどかった。

というか、もともとズケズケと無神経な性格だったのだけど、周りもそんな感じだったので、おとなしいとか優しいとか言われて、あんまり自覚していなかった。上京して初めて無神経と言われたけど、若い女の子の特権でチヤホヤされていたし、バイトの後輩には慕われていたし、深刻に考えてなかった。

っていうか、毎年2月になると落ち込んで、私なんていないほうが良いんだってウツウツしていたのはなんとなく覚えているけど、すぐに忘れてしまうのが、長所で短所だからなぁ。落ち込んでも引きこもりになるくらいで、それもしばらくしたら飽きちゃうし、すぐに元気になって調子にのるんだよな。

でも、フキハラ(不機嫌ハラスメント)の漫画を読んで、自分がこんなんだったって事は思い出した。

類友なのか、加害者だったことも被害者だったこともある。過去のいじめについて、やったほうは覚えてないけどやられたほうは覚えているってよく言われるけど、私はどっちも普段は忘れていて、何かのはずみでフラッシュバックのように思い出す。共感力が強いと思うから、自分がしでかしたくせして、されたほうに共感してのフラッシュバックなのかも。

私の場合救いなのは、裏表がなくて、誰が相手でも、誰が見ていても機嫌の悪いときは態度が悪い。でも、一緒に仕事して、私のことを慕ってくれていた後輩はしんどかったと思う。昨日別れる時はニコニコしていた先輩が、いきなり朝から不機嫌なんだもの。後輩は理解してくれていて、一緒のブースで働いている他社の人から、私が機嫌が悪いのかと聞かれると(私本人ではなく、私に聞こえるように後輩に聞くって…。今思うと、遠回しに注意されてたんだろうな。)「機嫌が悪いのではなくて体調が悪いんだと思いますよ」と答えてくれていた。

そういわれてみたら、私が機嫌が悪いのは、寝不足、空腹、疲れすぎ、生理前、運動不足など、生理的なことが原因で、しかもハイテンションで自分から疲れすぎを拾いにいっているのに、不機嫌を隠そうともしない幼稚な大人だった。アスペと多動のMIXの特性も関係してるのかも。

で、何が言いたいかというと、イライラをまき散らしていた時は、私は自分は全然悪くないと思っていた。私をイライラさせる周りが悪いと思っていた。

でも、後輩に機嫌が悪いんじゃなくて体調が悪いと言ってもらって、自分がおかしいことに気がついた。体調が良い時の私なら上機嫌な場面で、体調の悪い私は不機嫌になる。

それで、なるべく健康的な生活をしようと思ったのと、仕事を辞めて田舎にきたのが同じようなタイミングだったから、あのまま勤めていたらどうなったのかはわからない。案外、健康的な生活を目指して、結局は田舎暮らしをしていたのかもしれない。子どもが産まれて久しぶりに前の会社に見せに行った時に、丸くなったと驚かれた。うーん、そんなに尖ってたのかな。私。

いまでも、イライラすることは多いけど、原因のほとんどは私自信にあると考えるようにしている。他人のせいにしたって良いこと無いし。それでもトリガーとなる言動が多い人を前にすると、キレてしまうことはある。まだまだ未熟。

今ならフキハラって言われるんだろうな。それ以外にも、モラハラでも、パワハラでもあった自覚もあるし、ヤバいな、若い頃の私。そんな私を慕ってくれた後輩もヤバいな。ああいう子が餌食になっちゃうんだろうな。今も元気で、年賀状をくれるのは、ずっと一緒に働いていなかったおかげかな。彼女を壊さないでよかった。